1、英単語は暗記しろ!
2、文の型を知れ!
3、英作文は日本語をそのまま英文にするな!
英語はまず英単語が書けないと話になりません。よく「英語が苦手」「英語がよくわからない」と相談を受けるのですが、基本的な英単語を書かせてみると書けない子供がたくさんいます。
そういう生徒に私は言います。「お前は英語が苦手なんじゃなくて、英語を勉強していないんだよ」と。
勉強もせずに「苦手です」なんて破廉恥なことを言うなと。
教科書に出てくる英単語は書けるようにする、外国語を勉強するのですから、これは最低限の努力です。
その上で、英語の文の構造は「五文型」というたった5つの文型に分類されます。学校によってはこの「五文型」を公立中学校で教えてくれるところもありますが、知らない子供たちもたくさんいます。
ただひたすら教科書などの英文を暗記しようと努力している生徒がいます。
その努力は立派ですが、もう少し「楽して覚えられないか?」に目を向けることをおススメします。楽して英文を覚えるのには「五文型」を理解しておくこと。「五文型」を理解していえば、英文をひたすら暗記するという「もったいない努力」から解放されます。
最後に英作文について。
高校入試においても英作文は条件英作文、自由英作文などさまざまな形で問われます。その際、与えられた「日本語」をそのまま英作文にしようと多くの子供は頭を悩まします。
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明治図書学習書編集部
定価:1,080円(税込)
これは公立中学校の3年生に実力テスト対策として学校から副教材として配布される種類の本で、各種出版社が製作し学校のみに卸しています。
通常は一般の人は手に入れることができないのですが、明治図書のサイトによれば、「文芸春秋社刊『学力低下を克服する本』を読まれた方のために個人販売を行っております」とのことで、今は誰でも手に入れることができるようになっていますのでここに紹介した次第です。
本書の構成は、
「まとめ」
↓
「基礎のチェック」
↓
「基礎をたしかめよう!」
↓
「力をつけよう!」
で文法ごとに分けられています。最後の「力をつけよう!」は読解問題で、これも3段階に分かれており、100語程度の長文、150語程度の長文、180語程度の長文と慣れていくように工夫してあります。
また、重要単語は900語を仲間ごとに分けられ、重要単語プラス300を加えれば,1,200語程度の必須単語が早わかり。
中1・中2の生徒が習った単元を勉強していくのもよし、中3が今までの復習としてやるのもよし。中3生が夏休みに本書の中から15単元ほどを丁寧にやり(間違えたところはできるように)、重要単語を覚えたところ、
夏休み明けの業者の実力テストで、苦手だった英語が30点近く上がった
という事例もあります。
100語程度から180語程度の長文もなかなかよろしい。入試問題、特に公立高校の入試問題で出題される英語の長文には「話の型」があります。ホームステイに行った後での手紙のやり取りの話とかALT(学校で英語の授業の補助を行う外国語指導助手)と文化の違いの話、外国人を催し物に連れていく話などなど「話の型」があるので、その型の典型的なパターンを知るのにもよろしい。なお、長文は設問に答えるだけではなく、長文の意味を取っていくやり方がおススメ。
本書は、英語を「話す・書く」際に,12の語順パターンのいずれかにあてはめることで理解・定着・応用できることを目指した本で、英語の構造を知りたいという人におススメです。
著者の田尻悟郎先生曰く
この本は、生徒が間違うことで英語が上手になってくることを実感してくれるために書いたものであり、アウトプットをする中で間違いを指摘され、それを修正する際に使う本
とのことです。
買ってぜひ使ってほしいですが、思い切ってまず買ってみることができる値段というのもうれしいですね。英語を教えている先生にもぜひ手に取ってみてほしい教材です。
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最高水準問題集(文英堂) 定価:840円(税込)

中1~3まで各学年別。難関国私立校の受験用として使われることが多いが、各単元別に「標準問題」「最高水準問題」となっており、解説も充実しているので、成績上位をめざす人にはお勧めです。
「もう完璧!」なんて余裕をかます子供に「じゃあ、この問題やってみろ!」と差し出してみてはいかがでしょう(^_^)
中1
英語 数学
理科 歴史(中学1・2年用) 地理(中学1・2年用)
中2
英語 数学
理科 歴史(中学1・2年用) 地理(中学1・2年用)
中3
英語 数学 理科 公民
国語
国語文章問題
英文法を「わかりやすい」のはもちろん、「面白さ」と「知的感動」にこだわって解説。語法や熟語などを徹底的に解説。世間では、面倒くさいうえにルールなんて存在しないと思われている分野(aとtheの使い分け、forgetfulとforgettableの判別方法)などもビシッと解説。
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英語に限らず、各教科の問題集や参考書を選ぶ際にはまずは学校準拠のものを選んでくださいということはすでに書きました。学校準拠のものを選ぶ理由はいろいろとありますが、英語でいえば、学校準拠の問題集には「知らない英単語が出ていない」これが大きな理由です。
知らない単語が出たら調べればいいじゃないか!
知らないことを知るのが勉強じゃないか!
なんてほざく人は、無残です。
勉強をするというのは高いハードルです。特に英語が苦手とか、英語が嫌いという子供に英語の勉強をさせるとき、そもそもカンタンな英語だって見たくもないのに知らない英単語がズラッと並んでいたら、もうそれだけで意欲は減退してしまいます。
「調べる」という行為がどれほど高いモチベーションを必要とするのかをよく考えましょう。
しかし、教科書で見たことがある、授業できたというステップがある場合、たとえそれらの英単語が書けなくても、とりかかりやすくなります。その意味で学校の教科書準拠から取り掛かるというのは「勉強のハードル」を下げることになる。
そういう意味から言うと本書は「ハードルが高い」参考書と言えるでしょう。公立中学校でやる英語にもの足りなさを感じている生徒、英語が好きで好きでたまらないという生徒、中高一貫校で早めに中学の履修内容を終えている生徒におススメです。
本書は、2005年7~9月放送のNHKテレビ「3か月トピック英会話ハートで感じる英文法」をまとめた一冊で、英文法を「感覚」でマスターしようというもので英文法の基本的かつ重要な12のトピックをわかりやすく解説しています。
「会話編」などの続編もありますから手にとっておもしろいと思えばどんどん読み進んでもイイですね。
レッスン1では「イメージでつかむ前置詞の世界」で「感じているかい?」と問いかけられます。ちょっと引きますねえ。そして、「訳で覚える」は通用しない、「用法で覚える」は通用しないと従来の学習法をバッサリ斬り、前置詞を理解する唯一の方法は「感覚で理解」することだと書かれ、トップバッターの前置詞は「on」からの説明。
著者の大西泰斗さんは見たことがある人も多いと思いますが、
「英語界のポール牧か?」
と思わせるほど、話の合間合間で「指パッチン」を行います。いやいや英語だから「フィンガースナップ」か。この突込みどころ満載のポール大西先生の講義は必見です。
英語っておもしろいなあと感じさせてくれる本です。私は公立中学校の生徒には高校入試を終えて高校入学前の勉強の指導の際に使っています。英語が得意な中高一貫生の生徒はぜひ中3の秋以降に触れてみて下さい。
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