学研の「書き込みテスト基礎からぐんぐん」シリーズの数学の良いところはとにかくシンプルなところ。中1数学は19項目、中2数学は17項目、中3数学は17項目に分けて、1単元4ページの構成です。
最初の1ページが「要点の確認」で2ページめが基本問題となっていますが、学校の教科書準拠問題集をしっかりやった生徒にとっては10分から15分ほどで通過できます。もしここで引っ掛かるようなら、教科書に戻る、10分程度通過できたら次の3・4ページの「実践力」ページへ。
この「実践力」ページでは公立高校入試で出題された問題も配置されていますので、その単元の最終形まで一通り学ぶことができます。一定レベル以上の生徒で家庭学習もできる生徒には学校準拠の問題集を自分でやらせて、この「書き込みテスト基礎からぐんぐん」シリーズをやらせてみる。その出来不出来で課題も見つかります。数単元ごとに「定期テスト予想問題」の項もあります。あまり中学校の定期テストを意識した問題が配置されているとは思えませんが、基本事項の復習には十分使えます。
問題数も多くはなく、子供の処理力=「問題を解くスピード」を短時間で鍛えるには使い勝手がイイ問題集と言えます。
なお、「正解へのヒント」という項もあり、もし解いてわからない場合はすぐに答えを見ずに、ヒントを見て再び考えてみる作業が入るとなお有効です。書き込み式ですから計算する余白も十分あります。コピーして2回やるか、1発勝負で猛スピードでやらせるか、決めるのはあなた!


