高校受験のおすすめ参考書 > 理科編

理科のおすすめ問題集

理科も他教科同様に中学校から副教材が配布されるでしょう。しかし、理科の場合は「授業ノート」など授業の補助教材の配布のみという中学校も多く、問題演習が不足しているなあと感じられる場合が多々あります。

そこでまずは学校準拠の問題集を使って習った単元の知識を「使う」練習が必要になります。今学校準拠の問題集で私が一番高い頻度で使用しているのは新興出版社の「中学SKILL&TRY」シリーズです。
 



 
理科1下 中学SKILL&TRY
新興出版社
価格:840円
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理科の主要な教科書である「東書」「啓林館」「大日本」などの準拠の「一分野 上」「一分野 下」「二分野 上」「二分野 下」がそれぞれ市販されています。

この問題集は小さな書店でも置いている場合も多く、我が子がどこの会社の教科書を使っているのかわからなくても、近所の書店で探してみたらイイですね。

繰り返しますが、この問題集を使用して、「習った知識」を「問題を解く」に変換できるようにします。「生物」「地学」分野は知っている知識をそのまま答える問題も多く存在しますので「解ける」につながる場合もありますが、「物理」「化学」分野はこの「知識→問題を解く」がうまくつながらない生徒も結構いますので、習ったらすぐに問題演習をして「習ったことがうまく頭に収まっているか」を確認するのがイイでしょう。

本書は準拠問題集としては1単元ごとの問題数が結構あります。問題集には「Cチェックテスト」と「Uアップテスト」がありますので、いっぺんにしようとせずに、まずは「Cチェックテスト」のみをやってみることをおススメします。「Cチェックテスト」がスムーズにできるようなら「Uアップテスト」に進みましょう。

しかし、「Cチェックテスト」で答え合わせをして間違いが多いようなら、「Uアップテスト」には進まず、何を間違ったのかを確認します。その際、よくあるのは、解答を見て「フムフム。そういうことか!」とせずに、もう1回教科書を引っ張り出して考えてみる。この作業を私は重視しています。

ただし、教科書を見ても、問題集に答えられないという生徒も多い。そこで間違った問題をもう一度考える際に教科書の代わりの参考書として使っているのが文英堂の「高校入試合格へのベストアプローチ」シリーズです。

文英堂の「高校入試合格へのベストアプローチ」は、1単元を「図を中心とした解説」「出題されたら必ず問われるポイント」と「最も典型的な出題問題」を見開きでコンパクトにまとめた参考書の比重が高い兼問題集です。

私は、教科書準拠の「理科  中学SKILL&TRY」をやらせて、答え合わせを行い、間違った問題は「高校入試合格へのベストアプローチ」の該当単元を開き、そこを見ながらもう一度問題を考えさせます。こうやって「習った知識」を使って「問題を解く」過程までを生徒にやらせる。

高校入試合格へのベストアプローチ」は、とにかくコンパクトにまとめられていますが、必要最小限のポイントは抑えられているので、常に机のそばにおいて、わからない問題が出たら、教科書代わりに、辞書代わりに使用します。

「わからなかったら答えを見て理解する」とか「わからないものは教えてもらう」というのは効率よく勉強する上で1つの有効なやり方であると思いますが、中学生の場合、中学受験と違って、定期テストまで比較的時間の余裕もあり、かつ公立中学校では授業進度もそれほど早くないので、こうした作業をさせる時間もあるでしょう。習ったらすぐに忘れてしまう愚を犯さないためにこのようなやり方を行っています。

このやり方を続けていくとよくわかるのですが、いつも見なければならない単元が出てきたり、覚えられない単元が出てきたりします。「高校入試合格へのベストアプローチ」を辞書代わりに使うことで、自分の弱点がよーーくわかったりもしますのでぜひ手にとって見てみて下さい。
 



 
高校入試合格へのベストアプローチ理科1分野
高校入試問題研究会理科部会
価格:1,050円
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高校入試合格へのベストアプローチ理科2分野
高校入試問題研究会理科部会
価格:1,050円
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また、理科では計算分野が苦手な生徒が非常に多い。たいていは食わず嫌いというか、やらず嫌いで、解いたり考えたりする前に「難しい」などとほざくガキがほとんどです。

難しい問題もあるけれど、誰でも(サルでも)できる典型的な基礎問題を落としているのを見ると、点がいらないんだなと思う。しかし、聞いてみると「点はいらない」という生徒はいない。

じゃあ、やれよ!!!

というわけで、1つ紹介しておきます。

中学総合的研究高校入試問題集理科計算問題 新装版
022034.jpg内容紹介
それぞれ各編のはじめに「基本知識をおさえよう」のまとめがあり、例題で計算問題を解く上で必要な基本がわかるようになっています。

ただし「やってみなさい」と子供に渡しても多分やらないと思います。あしからずご了承ください。

さらに実力テスト対策用又は受験生用としては例年「全国高校入試問題正解理科 2013年受験用」を使用してきましたが、旺文社から2011年度版ですが「全国高校入試問題正解分野別過去問520題理科1分野・2分野 (2011)」というのが出ました。残念ながら今のところ改訂されていないようですが、分野別のものとして使い勝手がいいですね。

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内容的には『全国高校入試問題正解』に掲載された問題のうち、2009年以前の公立高校入試問題を厳選し、分野別に並び替えた問題集です。いずれも例年5月か6月頃に発売されます。とはいっても1年や2年古くても支障はないのであるものを使いましょう。

分野別になっているので集中的に解きやすい点、また入試問題でどういう問題が聞かれるのか? さらにどういう問題が頻出なのかを子供たちに知らせるには有効でした。

実際に問題を解いてみて、わからない問題はすぐに答えを見ずに、「高校入試合格へのベストアプローチ理科1分野」「高校入試合格へのベストアプローチ理科2分野」で調べて答えを出してみるという作業を家庭学習でやったところ非常に理科の実力テストの点数が上がったと生徒は喜んでいました。

ちなみに数人の生徒が家庭学習で活用しましたが、全520題のうち、1日に3台程度(入試が近付くと1日5題程度)進んで350題くらいまでやったようです。

「全国高校入試問題正解分野別過去問520題理科1分野・2分野」の内容
<第一分野 化学・物理編>
第1章 物質とその性質
 化学実験器具の使い方 水溶液とその性質 気体とその性質 状態変化
第2章 物質のつくりと化学変化
 物質の変化と原子・分子 化学変化のきまり
第3章 音と光
 音 光
第4章 電流とそのはたらき
 電流回路とオームの法則 電流のはたらき
第5章 力と運動,エネルギー
力と圧力 運動と力,速さの変化 エネルギー

<第二分野 生物・地学編>
第6章 植物とそのなかま
身近な生物の観察 植物のつくりとはたらき 植物のなかま
第7章 動物とそのなかま
 動物のつくりとはたらき 動物のなかま
第8章 生物と細胞,食物連鎖
 細胞,生殖と遺伝 食物連鎖
第9章 地震,火山,地層
 地震と地殻変動 火山と火成岩 地層と堆積岩
第10章 天気とその変化
 温度と湿度,気圧と風 前線と天気の変化
第11章 太陽と星の動き
 太陽の動きと季節 天球上の星の動き 惑星と宇宙

<第一分野・第二分野総合>
第12章 科学技術と人間
第13章 自然と人間
第14章 第一分野・第二分野融合

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余裕がある人は「最高水準問題集」

最高水準問題集(文英堂)  定価:840円(税込)
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中1~3まで各学年別。難関国私立校の受験用として使われることが多いが、各単元別に「標準問題」「最高水準問題」となっており、解説も充実しているので、成績上位をめざす人にはお勧めです。

「もう完璧!」なんて余裕をかます子供に「じゃあ、この問題やってみろ!」と差し出してみてはいかがでしょう(^_^)

中1
英語   数学
理科  歴史(中学1・2年用)   地理(中学1・2年用)

中2
英語  数学 
理科  歴史(中学1・2年用)   地理(中学1・2年用)

中3
英語  数学  理科 公民  

国語
国語文章問題  

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ストロング宮迫

これまで1000人以上の子供たちに集団授業、個別指導、家庭教師などあらゆる形態において受験指導を経験。その過程において、親が勉強を教えることなく、子供の頑張りはそのままで成績を上げる「親技」を構想。03年成績向上委員会を立ち上げえインターネット上で塾任せ、子供任せにしない勉強スタイルを提案している。

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