こんにちは、ストロング宮迫です。
さて、本日は『10の鉄則』ならぬ『4つの原則』をご紹介しようと思います。
題して「勉強できる身体改造法」
原則1:人間は勉強が嫌いなのが普通の姿です
他の学生はできて、自分はできないという現実はつらいものです。しかし、誰でもわかることですが、勉強が根っから好きな奴というのはいません。
もしいたら変態(クイア)です。
学者とは、人為的な努力によって勉強が好きになった変態にほかなりません。しかし、この変態趣味こそが近代社会をつくりあげてきた原動力になったことも事実です。
勉強好きになるとは、変態になることだというビジョンの転換をおこなうことが大切です。つまり、勉強ができなかったり、勉強が嫌いなあなたが、自分の欲望に忠実であることを、まず自分に言い聞かせることです。
つぎに、世間の常識は多数決で決まるという事実を押さえておいてください。つまり、変態が多数いるということは、正常なあなたがマイノリティであることです。
変態が常識化しているのですから、この世を上手く生きるのは、多数派である変態の常識にあわせることです。
もっとも自分の正常さを棚に上げてほかの人全般を極度に変態であると決めつけてはなりません。
みんなあなたと同じように、勉強が嫌だけけれど、自分の趣味や嗜好を我慢して変態を演じているのです。
さあ、あなたも<勉強好き>という変態になりましょう。
まずは「原則1」を紹介したのですが、いかがでしょうか?
この『4つの原則」を書いておられるのは、大阪大学の池田光穂先生です。
池田先生の「勉強できる身体改造法」はこちらに全文あります。
ここから引用をさせてもらったわけですが、皆さんはこの原則1をどう捉えたでしょうか?
池田教授は、この「勉強できる身体改造法」について、
勉強ができない、大学生活になじめないという学生が数多く私のところに相談にやってきます。
私がアドバイスをし、お役に立てるのはそのうちのほんの一部です。しかし、悩みをもっている学生に、私のノウハウが少しでも役にたてばと思いました。
以下に述べるのはそのヒントです。
と書いて、この4つの原則を書いておられます。
実際、池田教授のサイトを見ると、まさに「変態(クイア)である」ということがわかると思います。
池田光穂教授のサイト
親の皆さんは、「子供が勉強をしない」と嘆きます。
たくさん勉強して成績がイイ子になってほしい!
多くの方がそう思っていると思います。
それは池田教授曰く「子供に変態(クイア)になれ!」と言っていると同義語なのです。
違いますか?
しかし、よくよく考えてみると、常日頃から
「子供に変態(クイア)になれ!」
と言い続ける親も、かなり変態である!とも思うわけです。
どうでしょうか?
ストロングはこのメルマガで池田先生のように「変態」とは言わずに、「マニア」という言葉を使ってきました。
成績がイイということは「マニア」であると。
どういうことかというと、池田先生のお話えでいえば、原則の3に当たるでしょう。
「勉強には嗜癖(しへき=ドラッグような止められない性質)がある」。
勉強好きという性癖の説明の根本理由を、私はあえて無謀な説明の試みとして
「知ることは気持ちいい」
からであると言っておきます。
皆さんも、勉強好きの連中を変態、変態と小馬鹿にするだけでなく、彼/彼女らが享受している快楽を自分も体験したいと欲すべきです。
ストロングはこのことをメルマガでは成績がイイ子は、同じ授業を受けても、同じ問題を見ても
「違う風景を見ている」
と表現してきました。
また、できるからもっと頑張ろうと思うとも。
できないことをできるようになれ!と言っても、たいていは失敗しますよと。
できることをノリノリでまずやれ!と。
ノリノリにした上でチョビ上のことをやらせるのがコツですとも書いてきました。
まさに「知ることは気持ちいい」
もっといえば「できることは気持ちイイ」ですな。
大人でもそうですが、たとえば、政治のことに詳しければ、新聞の小さなベタ記事を見ても、
「ほーー、そうきたか!」
と思えたりするわけです。
誰も見向きもしない小さな小さな記事を見て、そう思える。
政治だけでなく、スポーツの裏事情や経済の流れ、芸能人のネタ、鉄道に将棋、車に食事などなど「知っている」と知らない人が見えない「風景」がそこに見える。
人が見えない光景が見えると、人は膝をたたきます。
その上、その先が「こうなるよ」と見通せたり、「これはこういうことなんだよ」と説明できたりすると、快感がカラダ中を駆け巡ります。
ドラッグを打ったことはないけれど、たぶんドラッグを打つってこういうことなんだうなとはわかります。なかなかうまく説明できないのですが・・・
しかし、そもそも生まれながらの「変態」は少ないものです。
みな、どの分野であれ、なにがしか時間をかけて努力した結果、「その道のプロ」すなわち「変態(クイア)」になっていくのですから。
「変態」には終わりがありません。底なし沼です。
究めたと思えば、さらに先があります。
「変態(クイア)」または「マニア」、それは喜びである!
ストロングはこう思っております。
今回、池田教授の「4つの原則」をしかと読んでいただき、我々は子供たちに「変態(クイア)になれ!」と言っているんだと改めて認識していただくとうれしいです。
そして、子供を「変態」にさせるには、なにかで、どこかで「できる喜び」や「知る喜び」のスイッチを入れる必要がある。
あなたはそのスイッチが入るのをじっと待つか、なんとかスイッチが入るように子供に働きかけるか。
決めるのはあなたです!!
池田光穂教授とは?
池田教授「勉強できる身体改造法」4つの原則
池田教授「中学生と高校生のための文化人類学入門」
2010年2月4日号のメルマガより